42グルメブログ
主に都内のラーメン、天丼、ハンバーガー、中華を食べ歩いてます。
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タイ放浪記 28日目
今日が来るとは知りつつも、ずっと先のことなのではと思い続けていた。
今日が来るとは思ってもみなかった。
一瞬で終わってしまった。
1ヵ月が。
全力で1ヵ月を走り抜けた。
今までの人生でもっとも濃密で大切な1ヵ月だった。
計り知れない体験をした。
数え切れないほどの経験をした。
誰が1年前、自分がタイにいるなんて想像できただろう?
神様だって出来なかったはずだ。
There is no mountain high enough 
高すぎる山はなかった。
やれば出来た。
リスクを犯して一つ大きなものを手に入れた。


朝は買っておいたパンを食べた後、
ホアランポーン駅フードコートで食べおさめ。
様々な経験をし、いろいろな味を知るために
食べるレストランをダブらせないようにしてきたこの旅で唯一、
10数回利用した場所だ。
前日も書いたが安さ、バリエーション、清潔感、安心感、
活気、庶民性と全て満足の行く圧倒的総合点ナンバーワンだった。
ここのメニューを片っ端から食べることで
かなりの種類のタイ庶民料理を味わい、知ることが出来た。
とても落ち着ける場所だった。
ここがなかったらタイでの食生活はかなり異なり、落ちていたことだろう。
今日はお気に入りのおかず2品乗せご飯を食べた。
とても美味しい。

その後、本日の予定としてウォンウェンヤイ駅に行くことにした。
バスでしか行けないので初めてバスを使うことにする。
どこにバス停があるのか知らないので、いろいろ聞いて回る。
警官や駅職員や怪しい爺さんなど、皆、親切に教えてくれる。
ホアランポーンの地下鉄駅のそばにバス停はあった。
一か八かであらかじめ調べておいたバスに乗る。
恐る恐る

「ウォンウェンヤイ?」 

と聞くとバス添乗員のおばちゃんはそうだという。
しばらくすると一番前の席に座らせてくれた。
バンコクの渋滞を存分に味わう。
少しずつ変わり行く風景。
チャオプラヤ河に架かる橋を渡る。
じきにウォンウェンヤイに着く
おばちゃんが教えてくれる。
お礼を言ってバスを降りる。

タクシン大王の象を中心としたロータリーがある。
が、どこにもウォンウェンヤイ駅が見えない。
ロータリーから放射状に伸びた道を仕方がないのでしらみつぶしに歩いて探していく。
どこにも見当たらない。
いろいろな人に聞くが教えてくれる方向がバラバラである。
かなり歩いたがみつからない。

もう駅に行くことは諦めて引き返すことにする。
日差しは強烈だ
バス停を探しホアランポーンに帰る。
今度は行きよりも渋滞が激しくかなり時間がかかる。
添乗員のおばちゃんにプラトゥナーム市場の発音を聞いておく。
まるまると太ったおばちゃんである。
隣の席に座ってきた。
親切にプラトゥナーム市場行きバスの番号までタイ語で教えてくれた。
どうもありがとう

その前に腹ごしらえとしホアランポーン駅にあるケンタッキーで
サーモンフライのツイスターみたいなものを食べる。
ケンタッキーも食べおさめだ。
今後しばらくは食べれまいと思って味わって食す。

改めてバス停からプラトゥナーム市場へ行くことにする。
今度の添乗員はつかみどころのない若い男であった。
サヤームやMBKの前をバスで通るのは初めてだ。
見慣れた風景がいつもと少し違う。
隣の女子学生にプラトゥナーム市場の降りる場所を確認して下車する。

プラトゥナーム市場はガイドブックにもあるように
衣良品の店が大量に集まって出来た市場である。
また新しい発見をした。
かなり大きい。
バッジを買う。
洋服屋がこれでもかとばかり軒を連ねている。
少し座って休んだ後、ラーチャダムリ通りあたりを少し歩く。
プラチナムセンターという大きなショッピングセンターに入る。
大きいが少し閑散としている。
ここで青い玉のついたピアスを買う。

その後、運河があったので載っていない最後の乗り物、
運河乗り合いボートに乗る。
といっても運賃の支払い方法などサッパリ分からずに乗った。
ワイルドな乗り物だ。
昨日乗った船とは違う。
汚くて少し深い運河を激しい水しぶきとかなりの揺れで結構な速さで進んでいく。
運河沿いに見える光景。
遠くにはきれいな高層ビル。
近くにはボロボロの家々。
家の中まで見える。
運賃は適当に渡す。
ボートは水しぶき防止のためのカバーがかけられ水面は見えない。
数十分乗って人々がいっせいに降りたのでつられて降りてみる。

何もないようなところで、これは見所がないと思ったら
人々のいった方向に歩いていくとかなり大きなショッピングセンターがある。
フードコートは大賑わい。
外からは全く想像がつかない。

しばらく中を見てまわって再び運河乗り合いボートで
プラトゥナームまで帰ることにする。
方向だけしか分からなかったが今度も適当に乗って適当に運賃を払う。
今度は席に座らずデッキに建って運河が良く見えるような位置に立った。
はじける水しぶき。
汚い水。
どこがプラトゥナーム乗り場なのか分からないので
人々がいっせいに降りたところで降りる。
そばにいたおばちゃんに

「プラトゥナーム?」

と聞いてみる。
おばちゃんはそばにいた青年に助けを求めつつ親切に教えてくれる。
やはりプラトゥナームだった。

ラーチャダムリ通りを歩きBIG-Cに入る。
フードコートに行こうと思っていたら
同じ階にレストランのようなものがあったのでそこにする。
これが最後なので贅沢をする。
チキンカツとスープ、スパイシーフィッシュサラダだった。
どれもかなり美味しい。
最後を飾るにふさわしい食事になった。

食べ終わった後、はっきりと

「これで終わったな」と感じた。
はっきりと。
まだ少しあるが本番はここまでと感じた。
何故だかは分からない。

BIG-Cの下の階にあるスーパーで自分用食料品の買い足し。
インスタントラーメンを買う。
ここは異国なのにしっかりと呼吸して、
スーパーで買い物をしている自分がいる。
と思うととても凄いことのように思えてくる。

BIG-C前からホアランポーンまでバスで帰る。
今日が初めてだが結局4回も利用した。

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今度も添乗員のおばちゃんや運転手は親切だった。
運転手は「ここに座れ」と席の隣を指してきたので、
その通り座ったら変な座り方になっていたらしく周りの人も笑っていた
おばちゃんが普通の席を指差して座らせてくれた。
もう見ることのないバンコクの街の夜景
目に、頭に、深く深く深く深く深く焼き付ける。

一生忘れない、世界中の誰も手に入れられない、
お金では買えない自分だけの経験。
ホアランポーン駅が近づいてきたのでおばちゃんが教えてくれた。
駅から少し離れた場所にあったのだ。
まだだろうと思っていたらそこが降車場所だったらしい。
まごまごしていると、少し前からこちらの様子を伺っていたおっさんが

「ホアランポーンだよ」と教えてくれた。

英語も分からないであろう汚いおっさんがだ。
心が震えた。
日本では絶対にそんなことはない。
日本では汚いおっさんは、いや普通の人手すら
外国人旅行客にこのように親切にはしないだろう。
ただ残念なことに急いで下車してしまったのでおっさんにお礼を言いそびれてしまった。
大きなミスだ。
こんなときこそお礼を言うべきタイミングなのだ。
教訓。お礼を言うときは必ず忘れずに言う。
これを心に刻み付けておくべし。
この借りは必ず返す。


俺は忘れない。
人々からどれだけの親切を貰ったかを。
どれだけの笑顔を貰ったかを。
1ヵ月前、ホアランポーン駅の光景、列車の窓にへばりついてみた夜景、
自分はどんな魔界にきてしまったのかと思った。
ホテルを求めて夜の街を当てもなくさ迷い歩いた。
クルンカセムシークルンに飛び込んだときのこと。
車の量に驚いたこと。
初めてこの日記を書いた夜。
何10回も行ったセブンイレブン
ホアランポーン駅フードコートの光景。
動物園。ホテルの人々。MBK。地下鉄、そこで一緒にいた子供、
ウィークエンドマーケット、ガイドブックにも載っていない名もなき市場。
焼き鳥、焼豚をはじめとする安くて美味しい食べ物。
バス、チャオプラヤ河ボート、運河乗り合いボート、
ロッブリー、ピッサヌローク、電車の中で出会った人々。
チェンマイ、ナイトバザール、アノダート、ランパーン、スコータイ、
うるさくぼろいバス、添乗員のおばちゃん、ナコーンサワン
親切に道や乗り物の利用方法を教えてくれた人々・・・

みんなみんなどうもありがとう。
魔界でもなんでもなかった。
ほとんどの人は仕事に忠実だった。
しっかりと日本と違う場所でも、ちゃんとした社会が築かれていた。
ここは南国なのだ、と感じることもしばしばあった。
日本と違ってみんな少しのんきそうに見えた。
でもやはり仕事をしているからには見えないところで
表には見えないところで苦労があるのだろう。
貧しさもあった。
もう少し快適な暮らしが出来たらいいのにと何度も思った。

関わった人々、目に映った人々のと数だけ人生がある。
しっかりと生活している人々がいる。
活気がある。
この異国で最大の励みになったのはそんな人々を見ることだった。
秩序のない都市ではなく、整備された社会
そこにいる、生きる人々。
それが分かったとき、不安は全くなくなった。
しっかりとした社会がある限り、変な目には合わないだろうと。

俺は見た。
全力で駆け抜けた。
一期一会で。
一日一日を生き抜いた。
とてつもない一ヶ月だ。
タイにきて本当に良かった。
俺は色々なものを学んだ。
タイの風景の一つ一つを、関わった人々をずっと心にしまっておきたい。

タイの人々の暖かすぎる、
本当に素晴らしい親切と笑顔にどうもありがとう。
そしてさようなら。


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